磁石ブロックの闘争
解説
磁石のブロックには、同じような商品がたくさんあってややこしい:
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- ジオマグ
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- スーパーマグ
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- ジオマグスーパー
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- マッドマグ
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- メガマッドマグ
これらの関係がよく分からなかったので、ネットで調べてみた。真相は想像するしかないが、表面上は次のような経緯となっている:
まず、1999年にClaudio Vicentelli氏が、<磁石ブロック>の特許を取得。
それを商品化したものを、Edoardo Tusacciu氏がプレストウッド社より「ジオマグ」として発売した。しかしその後、なぜかプレストウッド社は(「ジオマグ」と似ているが別の製品である)「スーパーマグ」を発売。当の「ジオマグ」は、2003年に設立されたジオマグSAからの販売へと移行している(※1)。
また日本では当初、ボーネルンド社が「ジオマグ」を取り扱っていた。しかしその後、扱う磁石ブロックを「スーパーマグ」に切り替え、いまにいたっている(なお、この移行の間の一時期、ボーネルンド社は「スーパーマグ」を「ジオマグスーパー」という商品名で販売していた)(※2)。
なお、「マッドマグ」/「メガマッドマグ」は、韓国の会社が作っている(※3)。
- ※1
- なぜこのようなことになったかは分からない。ただ、ジオマグSAのサイトが「ジオマグ」の特許や商標を強く主張しつつClaudio Vicentelli氏のインタビューを載せていることから、Edoardo Tusacciu氏との間でなんらかのトラブルがあった可能性はある。プレストウッド社の「スーパーマグ」のプロモーションをみると、磁石のブロックにオプション(人形とか?)を付けて遊べるようにしたいようだが、いっぽうのジオマグSAは、ブロックの構成美やシンプルさを追求している。両社のそういった方向性の違いから想像するに、あるいは過去にClaudio Vicentelli氏とEdoardo Tusacciu氏との間で、「ジオマグ」の商品展開について意見の相違があったのかもしれない。ただいずれにしても、真相は不明。
- ※2
- もちろん、「ジオマグ」と「ジオマグスーパー」の間に互換性はない。この名称が使われなくなったのは、消費者の混乱を招く可能性があったからかもしれない。
- ※3
- このあたりの権利関係がどうなっているかは不明。
ジオマグ/geomag
copyright: geomag reference: http://www.geomagsa.com/ |
磁石を使う骨格系ブロック。
鉄製の球に磁石の棒をつなぎ、カタチを作る。
このタイプの磁石ブロックの元祖。球と棒のパーツは(カラー・バリエーションはあるものの)1種類のみ。ただしパーツ表面に貼るパネルなども提供され、単純だが幾何学的に美しい構造を作ることができる。
- 参照
- 公式サイト[→ http://www.geoma ...]
スーパーマグ/supermag
copyright: plastwood reference: http://www.plastwood.com/ |
磁石を使う骨格系ブロック。
鉄製の球に磁石の棒をつなぎ、カタチを作る。
球と棒のサイズに、数種のバリエーションがある(球=3種/棒=7種)(※1)。また「ジオマグ」にくらべ棒が細い(ひとつの球には、平面上に8本の棒をつなぐことができる)。このため、より複雑な構造を作ることができる。
さらに人形や車輪などが提供され、<遊ぶ>玩具としての側面が強調されている。
- ※1
- なお日本には「トイ・ライン」というパッケージのみ輸入されており、サイズのバリエーションはより少ない(球=1種/棒=2種)。
- 参照
- 公式サイト[→ http://www.plast ...]