物語の衝突 〜 羊と狼の過酷な戦い 〜
物語の衝突 〜 羊と狼の過酷な戦い 〜
2009.01.26
ごっこ遊びはふつう、複数の友だちで遊ぶ。
だからその中では、(とうぜんながら)だれも<主人公>になれない……遊びに加わる者の数だけ物語があり、ロールプレイの場は、それらの物語のぶつかり合いとなるからだ。
子どもが小さいうちは、いさかいで生まれるのはそのときどきの好悪の感情くらいだろうが、統語の能力が育ち/長期の記憶ができるようになると、遊びの場は、尊敬/友情/愛情/嫉妬/恨み/諦め、などさまざまな感情に支配されるようになる。
そんな残酷な環境で、いやおうなく規律と経済(※1)を学ぶハメになるのだから、まあ子どもというのは大変だ。
- ※1
- 平等の原則と、価値の提供(による対価の獲得)。