創造する玩具


primitive forms in the mind

積木=重力ブロックの面白さ

解説

2008.04.22

積木は、重力によってブロックどうしを密着させる(※1)。

だから作れる形には、それなりの制約がある(星の中心ーー上下方向にしかつなげられないし、上のブロックはその重心が下のブロックの内側にないと、バランスを崩して落下してしまう)。

その反面、(重力はほどよく弱いから)かんたんにバラしてまた組み立てることができる、という利点を持つ(※2)。それに<バランスよく積む>ということが必須になるので、それを楽しむこともできる(※3)。

※1
ただこれは、磁力のようにブロックどうしが直接引き合うのでなく、ブロックが星の中心に引かれていったら、そこにたまたま別のブロックがあった、という状況に依るのだけれど。
※2
この利点は捨てがたい。ブロック玩具は作った後たいていバラすことになるが、それがけっこう面倒なのだ。「作りたいけど後でバラすことを考えると……」という心理的障壁のために、作ることすら億劫になることがある。積木にはそれがない。
※3
これを極めると、<バランスがとても悪そうなのになぜか立っている物体>や、<接着剤で固定しているんだろうと思って触るといきなりバラバラになってしまう物体>などを構築することができる。