外観系ブロック 〜 フォルム指向の造形術 〜
解説
2008.04.16
もののカタチを表現するのに、なにも中身まで作り込む必要はない、というのは一面ではもっともだ。(ふつうの状況では)ヒトに物体の内部はみえないのだから、その見た目を表したいなら、表面をしあげるだけで十分ではある。
というわけで、モノの外観を作ることに重点をおいたブロックもまた、多く存在する。
外観系のブロックでは、たいていの場合、さまざまな多角形(ポリゴン)の<板>がパーツとして使われる。三角形/四角形/五角形/六角形などの正多角形、そしてそれらの変形……これら多角形の辺どおしをつなぎ合わせ、モノの表面を作っていく。
ただそれだけではつまらないからか、板の<辺>と他の板の<面>を接続できるブロックも意外と多い。
そうなると、(表面や内部がどうこうというレベルでなく、もはやなんでもありなので)かなり多彩な表現ができるようになる。
じっさいそのようなブロックでは、数個のパーツを組み合わせるだけで<なにかにみえる>ものができあがる(精巧さはべつにして)。幼児がよく使うのがこのタイプのブロックだという事実が、そういったブロックの使い勝手のよさを示しているのかもしれない。